iPhone 17eレビュー──10万円を切る「桜色」、春商戦の本命

アップルは3月11日、iPhone 17eを発売した。昨年のiPhone 16eの後継にあたり、ハイエンドと同じチップを搭載しつつ価格を抑えるコンセプトはそのまま引き継がれている。

外観は16eとほぼ同じだが、新色「ピンク」が加わったのが大きな変化だ。淡く上品な色合いで、日本の桜を意識した選定と感じられる。幅広い層に響くピンクを選ぶのは難しいと言われるが、アップルは絶妙な色に仕上げてきた。入学・進学・就職で買い換えが増える3月の春商戦に合致する。純正アクセサリには鮮やかな「ブライトグアバ」のシリコンケースやクロスボディストラップも用意された。

価格はストレージ256GBで9万9800円。10万円を切る水準を維持しつつ、128GBスタートだった16eから実質値下げと言える。メモリ高騰と円安で各社が値上げ圧力に直面するなか、米国599ドル/日本9万9800円という設定は、日本法人の努力がうかがえる。子どもの初スマホにも、法人導入にも手が届く価格帯だ。

画面は6.1インチで、同世代の17(6.3インチ)、iPhone Air(6.5インチ)より小ぶり。片手操作のしやすさと視認性のバランスがよい。背面カメラは48MPの一眼構成で、望遠はないが日常用途では十分だ。フロントカメラは12MP TrueDepthで、17/Airが採用する18MPセンターフレームと比べると一部機能が使えないが、割り切れる範囲だろう。

チップはA19で17/Airと共通だが、GPUは4コア(17/Airは5コア)。Geekbench 6のGPUスコアはAirの37668に対し17eが30375。ただ、体感差はほとんどない。MagSafe対応も地味ながら便利な進化点だ。

値上げが避けられない今年のスマホ市場において、10万円を切る17eのコスパは頭一つ抜けている。ペアレンタルコントロールが整う点も含め、子どもの初スマホとしても勧められる一台だ。ただし街のキャリアショップでは17を大胆な価格で売る店もあるため、回線の空きと照らし合わせて検討したい。